外壁は、戸建て住宅の場合、窯業系が7割近くを占め、窯業系が外壁の中心的な役割を果たしてきました。窯業系外壁サイディング材は、セメント質と繊維質を主な原料にして、板状に固めたものです。窯業系の外壁がようやく普及しはじめた頃も、まだ外壁の主流はモルタル外壁でした。しかし、次第に1980年代に入ると、住宅の洋風・高級化がすすみ、窯業系外壁が中心になっていったのです。もちろん、金属系外壁がもてはやされた時代もありました。ところが金属系外壁の劣化が早いことがわかってくると、次第に数年経過しても、最初の質感が失われにくい外壁を求めるようになりました。
外壁のなかでは、特に価格が手頃で加工がしやすいといわれる窯業系外壁が人気を得るようになったのです。ある窯業系外壁メーカーは、レンガ柄、タイル柄の外壁を早くから発売し、窯業系外壁でありながら、様々な質感、スタイルの外壁を演出し、多くの人の目をひくようになりました。住宅メーカーも外壁選びに窯業系外壁を選択するようになり、高級感のある質感や色柄の外壁の家屋が急速に広がっていったのです。1995年の阪神・淡路大震災の後、災害に強い住宅づくりへの関心が高まり、防火性に優れていて軽量で家屋への負担が少ないとされる窯業系外壁が注目されるようになりました。
外壁 サイディングは、窯業系外壁材の登場で、厚みを増し、凹凸によって、擬似的な自然石やレンガ、タイルなどを再現するようになりました。窯業系外壁でありながら、石材やレンガ材、木材などの質感を醸し出せるようになったのです。次第に窯業系外壁の豊かな表現力に見せられる住宅デザイナーや建築家も増えて、ますます窯業系外壁がブームとなっていきました。南欧風、北欧風、アーリーアメリカン風、ブリティッシュ風、和風など様々なテイストの外壁を表現できるようになりました。
外壁には機能性だけでなく高いデザイン性が求められており、特に一戸建て住宅の売上げを左右します。マンションの外壁が機能性、耐震性、断熱性重視であるのに比べて、一戸建て住宅では、様々な伝統的な家屋のイメージが重視されるようになっているのです。外壁のデザインを変えることで、戸建て住宅の売上げに差がつくだけに住宅メーカーでは、外壁材の選定を工夫しています。
外壁は、汚れやすいので、特殊な表面加工をして外壁の汚れが簡単に落ちるようにしています。特に、塗装表面に凹凸があっても、汚れがつかないというものが多くなっています。